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クエ追いつめカンパチ巻かれる!【2009年5月28日】

ポイント名 雲見
 1ダイブ目:牛着岩Hの穴
 2ダイブ目:牛着岩小牛の洞窟
 3ダイブ目:牛着岩-16mのアーチ→ロック岩
天気 曇り時々雨
風向  東風強風
流れ  下り若干
波・うねり 水面のみ多少バシャバシャ
気温 20℃
水温 17℃
透明度 5〜6m
透視度 4〜5m
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朝からどんよりと曇り、時折雨もぱらつきます。風も強いのですが東よりの為、ダイビングは可能でした。船頭さんは船が風にあおられて操船が大変そうでしたが、海の中に入ってしまえばほとんど影響はありませんでした。
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そんな中、今日はがっつり3ダイブです。
1本目、ブイで潜降しているといきなり我々を取り巻く魚の影。ん??なんと25cmから30cmくらいのカンパチが30匹ほど密集体型を崩さずにぐるぐると潜降中の我々の周りを旋回します。幸先のいいスタートです!

砂地にはハナハゼダテハゼ。クレバスを落ちてHの穴に入れば中にはツマグロハタンポがぎっしり。クランクにはキンメモドキがたなびく雲のような密度の濃い群れを形成しています。水路下の洞窟ではヒメセミエビが、湾内の砂地に戻ってくると、あちこちにハオコゼ君の姿が。そして紅藻の上にはちょこんとホソテンロクケボリガイが乗っかっていました。

2本目は小牛の洞窟をメインに潜ります。途中、キンメモドキの群れを突っ切って洞窟へ。入口のアントクメにはサガミリュウグウウミウシが。中にはいると壁にはあちこちにホシキヌタガイ。そしてカサゴが。天井にはイタチウオがにょろにょろしています。

今日一番印象に残ったシーンが次の瞬間、目の前に繰り広げられました。徐々に洞窟の奥へ我々が入っていくと、突き当たりには大きなクエが。天井からうっすらと差し込む光に照らされてかっこいい!狭い洞窟の中で見ているせいかそのシルエットがいつも以上に大きく感じます。そしてクエは我々が入ってきたことにより、明らかに狼狽している様子。ひとつしかない出入口は我々がふさいでいるので、天井の小さなすき間から出ようとするのですが、でかい図体をもてあまして出れずに引き返す。そんなことを数回繰り返したあとにようやく斜め方向に出ることで脱出に成功しました。普段あまり激しい動きを見せないクエが、まるでダンスを踊るようにぐるぐると泳ぐ様は面白かったですし、垂直には出られない穴から、斜めに出る、という離れ業を演じるとは、クエもなかなか高い学習能力を持っているようです。

そんな楽しいネイチャーシーンに遭遇したあとは、しっかりと小牛の洞窟名物?アカネテンジクダイもチェックしましたし、洞窟から出る時にはキイロイボウミウシノコギリガニベニイシガニなどをチェック。外に出てからはシラコダイオルトマンワラエビ、大きなニシキウミウシテングダイ、産卵中のドト・ラケモサを立て続けに見ました。

そして今日、またもや面白いネイチャーシーンに遭遇することが出来ました。それはアオウミウシの交接。なんだか微笑ましい感じがします。ウミウシの仲間は雌雄同体で交接器官をくっつけあってお互いに精子を交換し、双方が受精し産卵します。なんて無駄のないシステム!そうやって個体数を維持していくのでしょうね。
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最後に色彩の美しいムラサキウミコチョウを見て、充実の2ダイブ目が終わりました。

3本目は気分を変えて砂地の生き物を見に行きました。
ほんとは先日見ることの出来たコロザメがお目当てだったのですが、今日は遭遇できず。でもでっかいマエソが砂潜りする所や、アカエイにヒラタエイ、ボウズコウイカホタテウミヘビなどを見ることが出来ました。また大牛の壁の小さな穴の中にはスベスベマンジュウガニがすっぽりとはまり込んでいましたし、ヒロウミウシも観察できました。

いやー、大充実ですね。ゲストのおふたりは今日3本潜ってダイビング本数がふた桁に到達!雲見の地形に群れに様々な生物、そしてその生態などをたっぷりと堪能されて、大満足のご様子でした。
お昼頃、風はますます強くなってきましたが、さくさくっと午前中で3本潜り終わって、今日も無事終了です!(^^*)♪

雲見のもっと詳しい情報はこちら!

アイダイブ的銭州(ぜにす)遠征 満員御礼!
by idive | 2009-05-28 23:03 | Diving Log
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