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水温上昇!の雲見【2010年4月3日】

ポイント名 雲見
 1ダイブ目:牛着岩島裏から水深26mアーチ→水路
 2ダイブ目:牛着岩湾内
天気 曇りのち晴れ
風向 東より
流れ 下り
波・うねり うねり小
気温 14℃
水温 16℃
透明度 5m〜10m
透視度 5m〜8m
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昨日は随分と激しい雨と風でした。せっかくの桜がみんな散っちゃうかと思ったら持ちこたえましたね〜。気温が低いせいでしょうか。松崎から雲見までの桜もまだまだ咲き誇っています。

今日の雲見はどんより曇り空から、段々晴れてきました。お日様が出るとぽかぽかと暖かく感じますね。海は、昨日の強い西風の名残で若干うねり気味。でもダイビングにはまったく問題ありません!

水温もぐぐっと上がって16℃から、場所によっては17℃のところも。透明度も、縦は10m以上見える場所もありました。このまま良くなっていってくれるといいですね。
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1本目は島裏エントリー。事前に、マンボウ待ちの根にカエルアンコウ情報を聞いていたので、さっそく目指します。
ところが・・・。昨日のうねりのせいか、探してもみつかりません。今回もごく短い出現で終わってしまったようです。(*´Д`)=з

さて、気を取り直して、もう少し探してみると・・・。まず目に入ったのがアカエラミノウミウシ
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それから、ヒブサミノウミウシ
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マンボウ待ちの根から、水深26mのアーチへ向かって泳ぎました。すると行く手を阻むようなクロホシイシモチネンブツダイの大群が。以前水深24mのアーチ付近にいた魚群がこっちへ移動したみたいですね。

水深26mのアーチの中も魚がぎっしり詰まっていました。ネコザメいないかなーと思って探したのですが、発見出来ず。代わりに大きなクエとご対面!ただし、写真は撮れず。

穴を出た所ではテングダイを至近距離から撮影しました。
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さて、これは何だか分かりますか? f ^ ^ *)
ベニクダウミヒドラをよじ登るサクラミノウミウシの様子です。ウミウシの裏側って、なかなか見る機会無いですよね?
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ヒョウモンダコ。体長15cmほどの小ぶりのタコです。体表から突起を突き出したり引っ込めたり、青いリング模様を浮き上がらせたり、消したり。変幻自在のタコで見ていて飽きませんが、咬まれると死んじゃうかもしれないくらい強い毒を持っています。
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2本目は湾内でゆっくりとマクロな生き物探し。最近、屏風のようなかたちのふたつの岩(僕は屏風岩と呼んでいます)で、たくさんウミウシが見つかるので、ここでじっくり腰を据えて探してみました。

まず見つかったのが、これ。体長2cmも無いアカボシウミウシが、体長5cmくらいのクロヘリアメフラシの上をごそごそとはい回っています。このアカボシウミウシ、きれいな色をしていますが、自分と同じウミウシ類の体液をちゅーっと吸っちゃうことで知られています。このクロヘリアメフラシも吸われちゃうのかな?と思ってドキドキしながらしばらく見ていたのですが、乗っていた紅藻がうねりで揺れた拍子にうまいこと脱出出来ました。よかったですね〜。(でもちょっと見てみたかった)
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そして別の場所でもう一度、アカボシウミウシアカエラミノウミウシをちゅーっとやってるとこを発見(画像は無し)しました。アカエラミノウミウシはもう動いてなかったので死んじゃってたのかな?しかもこのアカエラミノ、背中には寄生虫のタマゴまで背負ってて、踏んだり蹴ったりの人生でした。(T_T)

黄色のギザギザ縁取り模様がおしゃれなコトヒメウミウシ。体長は1cmくらい。
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体長5、6mmの貝の仲間。外套膜ですっぽりと貝殻が覆われているので、タカラガイの仲間か、それとも別の貝の仲間か、それもよく分かりません。
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もういっちょ。別の場所で、別の個体です。
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これはツルガチゴミノウミウシですね。体長に比べて大きめの、立派な触角をしています。
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これはたぶんヨツハモガニと思います。もの凄い擬態で、どこが目やらハサミやら、よーく見ないとわかりません。
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ムカデミノウミウシのアップです。
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新たに赤くてトゲトゲのあるハナタツ発見です。紅藻の陰からこちらを見ている様子は、まるで着飾った貴婦人がレースのカーテンの陰から、こちらを値踏みしているような風情があります。
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最後はニシキウミウシの触角のアップです。
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さて、浮上。と思ったら、エキジットする水面にはアカクラゲが浮いていました。足の間には小魚を引き連れています。そう言えば前回このクラゲを見た時は、マンボウが出現した時でした。1週間ほど前には漁師さんの網にかかった、との情報もあったので、マンボウがこの近海をうろうろと泳いでいる可能性は大です。(⌒^⌒)b
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最後の最後まで、気の抜けない雲見でのダイビングでした。(*^^*)
by idive | 2010-04-03 18:22 | Diving Log
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