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伊浜、そして高通山(たかとおりやま)へ

これは今日の雲見の様子です。南西の風が強く、風波とうねりのあるのが分かります。でも今日は雲見に用事があって重い腰を上げたんじゃありませんでした。
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今週末参加する予定の伊浜ビーチクリーン作戦。その陸上の下見に行ってきました。伊浜って潜ったことはもちろん、ちゃんと下まで降りていったこと無いし。

伊浜は雲見から車で7、8分南下したところにあります。ただ、雲見と違って国道136号線から脇道にそれて、ずっと海の方へ下っていかなければなりません。国道を普通に走っていたんでは、こんなに集落があることすら分からないと思います。
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ひととおり、泊まる予定の宿の場所や、B.B.Q.が行われる予定の波止場など見てきました。

帰る途中、ふと以前から気になっていた高通山(たかとおりやま)公園というところに寄ってみる気になりました。場所は雲見と伊浜のちょうど中間地点。一応雲見に所属する場所のようです。

国道から看板に従って曲がると、すぐに立派な駐車場はありますが、それ以外は何も。あとは車を降りて遊歩道を歩かなければいけないようです。
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立派な看板です。
ま、せっかく来たんだから、話の種にちょっとだけ登ってみよう。
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登り始めて2分で既に後悔し始めました。なに、この勾配、きついじゃん。足下は落ち葉で滑りやすいし、それにどこまで続いてんの、これ?ちょっと歩けばすぐ展望台、とか、そんなんじゃないの・・・?
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しかし、ここまで来ると、引き返すのも億劫です。それに頂上まで行かずに引き返すのは負けた気がして、いい気はしません。一体何に負けるのか、とか、そういうことは置いといて、とにかく意地で登り続けました。

したたり落ちる汗。弾む息。日頃の運動不足解消にはうってつけだな、とか思いながら、でもそろそろ山頂に着いてくんないと、やだぞ、と思い始めた頃・・・。
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ちょ、ちょっと・・・。Σ( ̄ロ ̄lll)
こんだけ苦労して登ってきて、まだ半分も行ってないの?!嘘でしょう・・・。

正直、気持ちは折れかけました。しかし、ここで引っ返したんじゃぁ、ブログのネタに出来ない。
そんな思いが頭をよぎり、半ば渋々、登山再開です。

しかし・・・。
この山道、人っ子ひとりいないし、しーんと静まりかえっていてちょっと不気味な感じです。うっそうと生い茂った木々に遮られて陽は差さないし、昨日降った雨のせいかじめじめとして、何やら霧まで出てきました。
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あーやばい。なんか、完全に下界から切り離された感じがする。

こういうの、人ならざるものの領域に踏み込んだ、って言うのかな・・・?
いや、大げさじゃありません。だって時間の感覚はもうとっくに無くなっていて、登り始めてからいったいどれくらい経過したのかも定かじゃありません。水とか食料とか、一切持ってないし、もしここで脚でも滑らせて怪我をして、動けなくなったら、どうなんだろ?

助けを呼ぼうにも、次に誰かが登ってくるのは一体いつだ・・・?
こんな山ん中で携帯の電波が通じるわけ無いし・・・。
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あれ、携帯通じるわ。(;´д`)

かなり心細い思いをしながらも、執拗に登り続け、ついにこんな標識が。
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山頂に近づいたせいか、陰気な登山道も、段々明るくなってきました。
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そして、ついに到達。気分はエベレスト単独無酸素登頂を果たしたくらいの勢いです。・・・ちょっと言いすぎですね。(* ̄ー ̄)>
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自分の足でここまで来た者だけに許される絶景。
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先ほど行ったばかりの伊浜の集落が小さく見えています。さらにその先には妻良のダイビングポイント、平島も見てとれます。

雲が自分より低い位置を流れていきます。目を転じれば駿河湾越しに対岸の静岡市や、その周辺まで見渡せます。強い風が吹き、その風が雲を生む様子まで見えるようです。

さて、帰りは登りよりぐっと楽でした。勾配が急なので慎重さは必要でしたが、所要時間はたぶん3分の1ほどだったんじゃないでしょうか。

途中、登山道に落ちていた倒木に、きつつきが開けたらしき穴を発見する余裕も出てきました。
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お、いよいよ駐車場が見えてきたぞ。
ニンゲンの住む下界に帰ってきた。(⌒^⌒)b
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しかし、ダイビングの帰りに、ちょっと寄れる感じじゃぁ、ないなあ・・・。
by idive | 2010-06-16 18:57 | 海の話
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