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ジョン・レノンの30回目の命日

今日12月8日はザ・ビートルズの元メンバー、ジョン・レノンの命日ですね。
夜、ニュースの中でそう言っていたので思い出しました。

ビートルズは、言わずと知れた伝説的なロックバンドで、のちのミュージシャンに多大な影響を与えたとされています。活動期間はデビューが1962年、実質的な解散が1970年ですから意外に短いですよね。

でも未だに多くの人に愛されている楽曲を、たくさん残しました。

僕は1965年生まれですから、残念ながらビートルズが実際に活動している様子を生で見る機会はありませんでした。でも中学生の時、仲のよかった友達が大のビートルズファンだったことから、僕も彼らの楽曲に親しむようになりました。今思うとそれはすごくラッキーなことでした。

僕はビートルズやジョン・レノンの熱狂的なファン、というわけではありませんが(事実命日であることも忘れていた)、彼らの作った音楽は、確かに僕の中の一部としてあります。

さて、ジョン・レノンはちょうど30年前の今日、40歳の時に亡くなりました。
死因は銃で撃たれたこと。ニューヨークの自宅アパートの前で、愛する妻オノ・ヨーコの眼前での出来事でした。

ビートルズ解散後、亡くなるまでの約10年の間にソロとして発表した曲のうち、最も有名なものは『IMAGINE(イマジン)』でしょうね。

そしてこちらはその日本語詞です。とても理想的な世界が歌われています。
なので、反戦、とか平和、といったお決まりのキーワードとともに語られることが多いようです。

でも現実は残念ながら、ジョンの理想とはほど遠いですよね。
僕らはそれを苦々しく感じながら、でも普段は見えないふりをして過ごしています。

さて、下記は「LIKTEN(リキテン)」という雑誌に載った文章です。ちょっと長いけど、引用しちゃいます。

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【日本の平和】

今年の8月で、日本が戦争に敗れてから65年がたつ。
僕たちはあまりにも長く「リアルな戦争」を考える必要のない環境で生きたために、2つの「平和ボケ」に犯されてしまった。

1年に1度だけ長崎と広島に人が集まる。
たまに「戦争反対!!」と意気込めば、「あなたはまだまだ世の中を知らないね」とさとされる。
戦争の痛み、悲しみを忘れた「平和ボケ」。
もっともらしい事は言うけれど、彼らも大して世の中を知っているわけではない。

絶対反戦、基地も武器もいらない。
ラブ&ピースを呪文のように唱え、平和な世界をひたすらイマジンするだけの「平和ボケ」の人達もいる。愛と音楽と芸術のお気楽3点セットでなくせる戦争はないといいかげん気付くべきだ。

僕達はこの2つの平和ボケから抜け出して、「現実の戦争」を見つめ、「現実の平和」について考える必要がある。

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強烈なメッセージ。
まさに自分のことを言われたようで「がつん」ときました。

そしてこれを書いているのは執筆時19歳という若さの編集長・小田明志氏。この雑誌を創刊したときは、まだ高校生だったというから驚きました。

折しも、お隣の国では同じ民族同士で殺し合いも辞さない構え。また火事場泥棒同然に他国の領土を自分の物と強弁し、そのまま既成事実を積み上げようとしている国もふたつ、いやみっつほど。日本の最西端の島のすぐ先には、いまだ「国」として認められない「地域」が孤軍奮闘しています。

日本はこれらの、決して甘くも友好的でもない、むしろ油断すればすぐにでもしてやられそうな、そんな国々に囲まれていながら、小田編集長の言う「平和ボケ」に蝕まれています。

僕らはいつまで、見て見ぬふりを続けるのでしょうか。
少なくともジョン・レノンも小田編集長も、どちらも自分が生きている世界や現実を真剣に考え、変えようと訴えかけています。

僕らは果たして、彼らのメッセージをまっすぐに受け止める準備が出来ているのでしょうか?
by idive | 2010-12-08 21:15 | その他
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