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旧友ヒロシと雲見でダイビング!【2013年2月10日】

ポイント名 雲見
 1ダイブ目:牛着岩 湾内のブイ→24ブイ
 2ダイブ目:牛着岩 大牛の洞窟→湾内のブイ
天気  晴れ
風向  西より
流れ  なし
波・うねり うねり少しだけ
気温 10℃
水温 13℃〜14℃
透明度:15m
透視度:9m〜11m

20年ほど前、私が沖縄・久米島でガイドをしていたときの仲間が遊びに来てくれました。名前はヒロシと言います。
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ヒロシは今回彼女と河津桜(まだまったく咲いていませんが)を見に来た後、用事があるという彼女を先に帰して、わざわざ自分だけ当店に遊びに来てくれました。

会うのは5年ぶりでしょうか。当店のショップハウスが出来たばかりの時にも遊びに来てくれましたが、それ以来ですね。ちなみに下の写真は私とヒロシの後ろ姿ツーショットです。一瞬、自分でもどっちが自分だか分かりませんでした。つまり似たもの同士って事でしょうか。f ^ ^ *)
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ヒロシと私は働いていたダイビングショップは違いましたが、ダイビングボートは相乗りで同じだったので仲良くなりました。

20年前というとふたりとも20歳代半ばから後半にかけての頃。やんちゃ盛りです。沖縄の離島という場所柄もあって、仕事以外の所ではふたりして随分バカもやりましたね。ちょっとここには書けないようなエピソードばかりです。\(_"_ )

そのヒロシと、昨日は一緒に麺屋 井むらさんでうまいメシと酒に舌鼓を打ち、旧交を温めました。今彼はダイビングを離れて普通の会社で働いています。だからなかなか潜る機会がないのだとか。そんな話をして、夜は私の店に一泊し、今日の朝には帰る予定でした。

しかし今朝になって私が強引に彼を誘って、ダイビングに連れ出しました。
ヒロシはダイビングが10年ぶり。そしてドライスーツは20年ぶりだそうです。「寒いしなぁ」と腰が引けているのを無理矢理、雲見へと連れてきました。

まあ彼はこの先もなかなか潜る機会がないでしょう。今回もこうして私がムリにでも言わない限り、せっかく伊豆に来たのに潜らずに帰ってしまいます。それじゃあ勿体ない。そう考えての、言わばこれは私からヒロシに対する「おもてなし」のつもりでした。

今日のもう一人のゲストは正真正銘のお客様。ベテランでリピーターの方です。まあ、ヒロシも久しぶりとは言え元・プロ。私がベテランゲストをマンツーマンでガイドしている後ろからついてくるだけなら、別に問題は無いだろうと考えたんですが・・・。
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1本目は問題なくスタート。湾内のブイから水路に入り、ゲストに時々被写体をお見せしながらゆっくりと進んでいきます。流れはなく、透明度はまあまあ。そしてうねりも大したことありません。

よかった。ヒロシも久しぶりのダイビングで緊張していたみたいだけど、問題無さそうだ。この調子でゆっくり泳いでいけば大丈夫だろう・・・。

これはゲストが撮ったクロヘリアメフラシ
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そしてサラサウミウシ。手頃な大きさの動かない被写体で、ライトの当て方や露出補正など調整しながら何枚か撮影したら、次の生き物へ。そんな感じののんびりダイビングでした。
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これは擬態がすごくて分かりにくいと不評のベニカエルアンコウくん。
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クランクの魚影。白っぽい濁りはあるものの、透明度は決して悪くありません。
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そしてクエ
今思えばこのクエが、一連の出来事の引き金だったような気がします。
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お客様はすーっと逃げ出したクエを追ってクランクの外へ。私は目的地の24アーチに向かってゆっくりと直進しました。沖に向かって右側の岩陰でクエを撮っているゲスト。私はゆっくりとそのゲストの方を向きました。すると私を呼んでいるので、そちらへ泳いでいきました。その時、視界に後ろから来ているはずのヒロシは入っていませんでした。

ゲストに追いつくと、クエは2匹いたそうなんですが、逃げた後でした。じゃ、先へ進もうと後ろを振り向くと・・・。

あれ?
ヒロシがいません。ついさっきまで後ろにいたのに、忽然と姿を消してしまいました。私はすぐに水面を見上げました。慣れないドライスーツで水面まで浮いてしまったんじゃないかと思ったからです。
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しかし、見える範囲にはいません。まさか、迷子!?
この時ほど、潜る前に「はぐれたら一分だけ探してすぐ浮上」とヒロシに言っておかなかったことを後悔したことはありません。つい、元・プロだから、以前沖縄で一緒に潜っていたから、という油断が私にはありました。

その時ゲストがジェスチャーで、さっきヒロシが沖に向かって左方向へ泳いでいった、と教えてくれました。じゃ、まるっきり反対方向じゃないですか。どうやら私が右側にいたゲストの方を向いたときに、それとは逆の左方向に行ってしまったらしいのです。完全に行き違いです。

では彼が行った方向を少しだけ探しましょう、とゲストに合図を送って泳いでみましたが、見当たらず。ここで私はゲストと二人で水面に浮上しました。そしてちょうど他のダイバーを落としに来た船に拾ってもらいました。

ほんとはこの時点でヒロシが先に浮上して船の上にいるんじゃないか、と淡い望みを抱いていたのですが、彼はいません。

いや〜な予感がします。
いやいや!縁起でもない。不吉な想像を頭から振り払います。

船がぐるりと牛着岩を回りこんで湾内に戻ると、ヒロシはそこに浮いていました。よかった〜。ほっとしました。(*^Д^)=з

後で聞くと、私が右側のゲストを振り向いたタイミングで、左側に少しだけ進んでしまったそうです。しかもそこでドライスーツからの排気が間に合わず、水面まで浮いてしまったのだとか。

その後彼は水路を泳いで湾内に戻ったそうです。

いや〜。久しぶりに焦りました。
笑い話に終わったとは言え、一歩間違えば大きな事故になるところでした。

結局、原因は私のブリーフィング不足と、引率しているダイバーをきちんと確認する、というガイドとしての最も大切な仕事をしなかった点のふたつにあると言えます。久しぶりに、しかも無理やり潜らされた感のあるヒロシには悪いことをしてしまいました。

インターバル中、ヒロシはかなり凹んでいました。が、気を取り直して2本目へ行くことに。2本目は島の裏で自由潜降しましたが問題なし。ゲストのリクエストだったカナメイロウミウシも無事撮影できました。
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大きなサガミリュウグウウミウシも。
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大きな口を開けっ放しにしていたコケギンポ君。
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大きな枝いっぱいにポリプを開いたフトヤギを前景に、背景には海の青と、ライトを照らすダイバーのシルエット。モデルはヒロシです。
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2本目は無事に終了しました!
まあ、そうそう問題があっては困っちゃうんですが。f ^ ^ *)

これは浮上直後にゲストが撮った海と空。
いい感じに鳥が飛んでいる瞬間を押さえました。
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お昼を麺屋 井むらさんでいただいた後、いつものケーキロギング。
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ここでヒロシが爆弾発言。
「シーサイドハウスに借りたダイコン忘れてきた!」
最後までやってくれるヒロシと、それを大いに楽しんでいる今日のゲストとのダイビング、一応無事終了と言っていいんでしょうか・・・。Ψ(´д`)Ψ

繰り返しになりますが、今回の件は私のガイドとしての脇の甘さが原因です。
ふり返ると今回のヒロシの訪問は、私に自分の甘さを気付かせる為だったように思えてなりません。これはもう本当に感謝の言葉以外にないです。ヒロシ、ありがとう!

今日の写真提供はIkukoさんです。
Ikukoさんは数々の新たなエピソードに図らずも立ち会うことになってしまいましたね。アイダイブ・新伝説の生き証人です。(⌒^⌒)b
ありがとうございました!

【アイダイブからのお知らせ】

■ 2013年2月15日(金)から2月24日(日)まで、モルディブクルーズの為お休みいたします。

今年はふたつの沖縄遠征。久米島と宮古島!

■ もっと詳しい情報はアイダイブのホームページへ!

■ ダイビングのあとにリラックスしませんか? リフレクカオカオのご案内
by idive | 2013-02-10 18:44 | Diving Log
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