靖国、そして中国
ああ、じれったい!
なんでもっとびしっと日本の意見をきちんと伝えることが出来ないのか。 こんなことだから、日本の国際社会での立場は、その国力に比例して上がってはいかないんじゃないか、なんてことを最近、テレビを見たり新聞を読んでいて思ってしまう。 このじれったさ、なんだか黙っていられなくて、他の誰かにもそうだそうだ、と言って欲しくて、ついついこんな長い文章を書いてしまった。 興味のない人は読んでいただかなくて結構ですし、反対意見のある人は、別に討論の場にするつもりもないのであえて書き込んで頂かなくても結構ですよ。 (^^;; 興味があって、しかも大筋僕の意見に賛成の方だけ、からんできてください。 ワガママですいません、よろしくお願いします。 近隣の諸国、中国や韓国と仲良くしたい、という思いはもちろん僕にもある。 だけど最近の新聞記事などを見ていると、その思いを踏みにじるようなことをしているのは、どう考えても日本ではなく、相手国だと思えてしまう。今回は中国に的を絞って書いてみたが、靖国や教科書、竹島、排他的経済水域に関係して韓国にも同様の思いを抱いてしまう。 今月8日付の産経新聞に櫻井よしこ氏の「小泉首相に申す 「誠意」が通じない国」という文が載っていた。 これによると、「今月6日に小泉首相が凍結中の対中国円借款を解除、約740億円もの供与を決めたことに関し、同日、中国外務省はこれを『不十分』とし『両国関係の改善と発展のために具体的で誠実な行動』を求めた」 これを聞いて、むっとしない日本人がいたら会ってそのわけを聞いてみたい。 日本だって「巨額の財政赤字に苦しむ中、国内では義務教育費や医療費まで削減し、ようやく捻出したおカネを発展途上国の援助に当ててきた。その貴重な国民の税金を、日本を貶める中国に、なぜ与えるのか」・・・同感である。 櫻井氏はさらに「靖国での妥協も、経済援助も、日本側はそれを日本の中国に対する“誠意”と考える。しかし、中国にその誠意は届かない。中国から見れば、日本の誠意は、中国の力への日本の屈服でしかない」 その中国に対して日本はひたすら譲歩し、政治的妥協を重ねてきた。 だが日本は、もうそろそろ中国に対する際限のない妥協をやめる時に来ているのではないか。 たとえばの話。この先、日本が更に中国に対して妥協したとする。 たとえば、小泉首相や次期首相が靖国参拝を全面自粛したらどうなるか。これ以上屈辱的な妥協はないと思える譲歩をあえてした場合だ。 この問いへの答えは、今月7日付の産経新聞の記事より引用してその代わりとしよう。 「米紙ニューヨーク・サンは5月16日付のコラムにキンミン・リウ氏の『誰が話すかを注意せよ』と題する論文を掲載した。(中略)同論文は『もし日本側が中国政府の要求に応じ、次期首相が戦争の歴史に正直に直面して対中関係を修復するためだとして(1)靖国神社を決して参拝しない(2)日中間で問題が起きるたびに第二次大戦での残虐行為について謝罪し続ける(3)中国が不満を表明する歴史教科書はすべて使用禁止にする--ことを誓って実行し、全面的に土下座すれば、中国は日本を許し、抱擁するだろうか。いや、そんなことはない』としている。この理由について『靖国問題は日本側に原因があるのではなく、中国側が日本からの種々の実利上の譲歩を獲得するために日本側の贖罪意識を攻める手段としているから』だと述べている」 つまり、中国にいいようにやられてしまっているのだ。櫻井氏曰く「眼前の状況の改善に汲々とし戦略を欠く日本は、徹頭徹尾、戦略の国、中国に翻弄されるばかり」だ。 どれくらいいいようにやられてしまっているか?櫻井氏の言葉を借りれば「反日デモ、領海侵犯、尖閣領有宣言、東シナ海の海底資源の略奪、日本の国連常任理事国入りへの執拗な反対工作、靖国神社参拝での内政干渉、際限のない軍事力の増強等々」だ。個々のニュースは知っていても、こうして列挙されると改めて中国の日本に対する横暴な態度が明白になってくる。 ここでは日本国政府にぜひ毅然とした態度を期待したいところだ。 だが、実際は小泉首相の独断?で、国民の声の遠く及ばないところで勝手に中国に対する巨額の資金援助が決定されてしまう。 また、今日のテレビやネットのニュースでは、「公人の靖国参拝は「違憲」 超党派議連が新施設提言」と、本来なら外国からの不当な要求に対し首相をバックアップしなければならない国内の議員達から、逆に中国に荷担し自分の国の首相を陥れるような提言が堂々となされている。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000018-kyodo-pol いったいこれはどうしたことか。 この人たちは何を中国にそんなに気を遣わなければならないのか。 日本の国益を第一に考えるべきではないのか。 こんな人たちに日本を任せておいていいのかな、と本気で心配になってくる。 靖国に関しては、僕は以前小泉首相が述べた 「日本の戦没者への心からの弔意を表することに対し外国政府が日本国民にとって、それがよいとか悪いとかを述べるべきではない」 という意見に賛成だ。 そして小泉首相はそう言うなら、こそこそと抜き打ち的に1月だとかそんなわけの分からない時に参拝するのではなく、堂々と8月15日に靖国にお参りするのが筋だと思う。 今日の産経新聞3面には「靖国参拝の考察 真の狙いは日本の服従」と題された論文が掲載されている。書いたのは香港出身の中国系在米ジャーナリスト寥建明氏だ。 これによると「中国が日本に対し真に抑えつけたいことは『歴史に関する苦情』に偽装されてはいるが、実は日本がノーといえる国になることなのである。日本が自己主張を明確にすること」であるという。 とすれば、今のところ中国の目論見はまんまと成功している。 上記のように、国内には靖国に参拝する首相を援護するどころか、まるで中国の手先になったように首相の足を引っ張り、結果として寥建明氏が述べるように中国が「中華帝国のように振る舞い、日本にいつも弱気な追従をさせる」ことに荷担している議員達がいる。また「9月の総裁戦に向け、靖国問題を大きな争点にしようとする動きがある」(産経新聞今月5日付「主張」)。政争の具かよ!まったく・・・。 ね、じれったいでしょう。 僕としては、中国にいいようにやられてばっかいないで、そろそろ日本も国民総意の元、近隣諸国にも十分配慮し、かつ日本の国益を最大限に考えた中・長期の戦略に基づいて他国との交渉に当たって欲しい。ってことです。 つまり言うべき事はきちんと言い、主張すべき権利はきちんと主張する。 今までの歴代の政府はそれをしてこなかったから、ほら、竹島は韓国に取られちゃったし、尖閣諸島だって危ういです。 政府与党の皆さん、それから官僚や野党の方々もお願いしますよ、ホントに!
by idive
| 2006-06-14 17:31
| 日本のこと
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