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干もの 万宝商店

神子元でのダイビング後、万宝(まんぽう)商店へ行きました。
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場所は下田の外浦海岸です。ちょっと奥まった所にあるので、その存在を知らなければ、偶然見つけるのは難しいと思います。でも雑誌やテレビの旅番組などによく取り上げられるので、観光客の方など、いつも必ずお客さんがいます。

今日は、ダイビングのあとでちょいと空いた小腹を満たそうと、カサゴの干ものと、マグロの頬肉の醤油漬けを食べました。
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この店は、たったこれだけを食べるために、惜しげもなく備長炭をかんかんにおこしてくれます。おじさんがおこした炭をいろりにくべる時、キンキンと炭通しがあたっていい音がします。

カサゴは上品で淡泊な味わい。マグロの頬肉は珍しいことももちろんですが、よく動かす部位だけに筋が多く、さかなというよりは牛肉のビーフジャーキーに近い食感と味わいです。
そしてマグロのさかな臭さは全くありません。これ、ここのご主人の研究のたまものなんです。

ああ。車じゃなかったらなー。このマグロの頬肉と一緒にビールをぐぃーっとやりたい所です。
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この方がご主人ですが、とにかくさかなを焼きながらする彼のトークが絶品なんです。
なにしろ話題が豊富で面白いです。さかなを仕入れる時の苦労話や美味しいさかなの見分け方。またどの時期、どこで獲れるどんなさかなが美味しい、といったことを実によく研究していて、聞いているこちらを飽きさせません。

また今日はこのマグロの頬肉を漬け込むのに、醤油とお酒ともう一つ、あるものを使うのだ、と企業秘密までぽろりと教えてくれちゃいました。それが何かはおじさんとの約束でここには書けませんが、さすが研究熱心だな、と感心させられました。
でもそれを使うおかげで、さかなの臭みを消してこんな独特のいい風味を出せるんだそう。
なるほどー。

このお店の手作りっぽいテーブルは、真ん中にいろりが切ってあって炭火をおこせるようになっています。ここに座って干ものがいい色に焼けていくのを見ていると、炭火の持つ不思議な魔力も加わって、とても幸せな気分になれます。

やっぱり、火を囲みながらの話や食事って、縄文時代の昔からずーっと人間が繰り返してきた営みなので、そのDNAの中の記憶が揺すぶられるんですかねー。

話はそれますが、僕も家の中にいろりを作りたい、と思ったのですが、最近の家は高気密高断熱で、性能は高くなっているのですが家の中で火を燃やす、ということになじみません。
なので断念した、という経緯があります。でもたとえば庭とかになら作れるよなー、なんて未だにあきらめきれないでいます。

食べ終わったあとは、おみやげを物色!
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積んであったきみなごの干もの越しに冷蔵ケースをぱしゃり。マクロモードできみなごをシャープにとらえ、その奥の冷蔵ケースはあえてぼけさせて。
なーんて撮り方も、最近のデジカメならおちゃのこさいさいですねー。
(あ、先日故障したF31、直りました。富士フイルムのサービスセンターの対応はまあ合格点でした。引き取りから手元に帰ってくるまで、約五日間でした。)

ゲストとは、この干ものやさんでお別れしました。
ありがとうございました!
by idive | 2007-06-23 17:00 | 気になるお店
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