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上棟式

今日はいよいよ上棟式。朝から僕の家に関わるすべての職人さんが総出で作業をしていました。建前の日だけは、いつもの大工さん達の他に電気屋さんや左官屋さん、板金屋さん、水道屋さんまで来てみんなで屋根を張る作業をするんですねー。

どんな作業かというと、昨日張った垂木の上に天井の杉板を張り、断熱材を張り、コンパネを張り、石膏ボードを張り、耐水シートを張る、というもの。人数も多いしチームワークもよく、手際もいいのですが、それでも朝からやって、終わったのは夕方4時過ぎでした。

さて、作業が終わると屋根の上に簡単な台を作り、そこに祭壇をしつらえます。縁日で買う羽子板の大きいやつのような、不思議なご神体が上棟式専用にあるんですね。それと、若竹を2本組み合わせて作った弓矢のようなものを据え付けます。
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僕らは初めてのことなのでまごまごしていると、棟梁が段取りを教えてくれました。ただ残念ながら女性は昔から、屋根の上の上棟式には参加できないとのことで、下で見学していました。

屋根の上に登ると、真っ青な空と秋の雲が印象的でした。
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また、屋根から見る周囲の風景は絶景の一言に尽きましたね。
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急ごしらえの祭壇には、お米や魚、野菜などをお供えします。それとは別に台の上にひとにぎりのお米を3カ所盛って、その上に塩、さらにそこにお酒をかけます。
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棟梁が屋根の四隅に置いたおもちに酒をかけ終わると、施主から順番に祭壇にお参りしていきます。
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最後に屋根の上で神様にお供えした酒をいただいて、形ばかりの御神酒をいただきました。

心配された天気も申し分なく、最高の上棟式日和(?)でした。

上棟式のやり方も、地方や工務店によって若干やり方が違うらしいのですが、この工務店さんは現場での儀式が済んだあと、場所を移して宴会を行います。
なんだか怖い感じだった職人さんが実はとっても愉快な人だったり、黙々と働いている無口な職人さんが実はおしゃべりだったり、ととても楽しい宴席でした。

もちろん、最近は飲酒運転が厳しいので、皆さんそれぞれ歩いてきたり、奥さんが迎えに来たり、飲まない人に送っていってもらったり、とその辺はちゃんとしていました。

最近は上棟式をやらない家もある、と聞きました。確かにお金もかかるし疲れますが、職人さん達と多少なりとお近づきになれるし、僕らはやって本当によかったと思いました。
by idive | 2007-09-14 22:17 | 家のあれこれ
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