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中木塔島2ダイブとドルフィンスイム

今日はゲスト2名と中木へ行ってきました。
昨日までの強い西風で若干うねりは残っているものの、よくここまで静かになったな、というのが正直なところ。ラッキーです。
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しかし水中は若干濁り気味。昨日までの時化で濁ったか、それとも春濁りが始まったのか。

この季節、透明度が落ちるのは、伊豆の海の季節の行事といえます。
日差しが強くなってくると植物プランクトンが水中で一斉に増えるのも春濁りの一因といわれています。植物プランクトンが増えると、それを餌に動物プランクトンが増え、それを餌に小魚が増え、というように植物プランクトンは海中の食物連鎖ピラミッドの底辺にある重要な要素。濁るからといって疎かにすると、罰が当たります。(^^;

さて、残念ながら今日はウミガメもトビエイも不発でした。
が、今日は最後にものすごい大物(?)に遭遇してしまいました。

遭遇といっても偶然出会ったわけではありません。
ダイビングのあと、いけすに飼われているイルカと遊んだのでした。

僕は以前このイルカを遠くから見て、かわいそうに思い、このブログに記事を載せたことがありました。

しかし、自分がいざいけすに入ってみると、かわいそうなのもあるのですが、どうしても目の前の魅力的な生き物に心奪われずにはいられませんでした。

いけすの中にいたイルカは一匹だけ。体長は2m半から3m近くある大きなもの。オスでした。ボートがいけすに近づくと何だかそわそわした様子で、様子をうかがうように水面近くを泳いでいます。僕らがいけすに移ると、水面すれすれに鼻をくっつけるように縦に浮かんで、水中から僕らのことを観察している様子。もうそれを見ただけでかわいい!と思わず言ってしまいたくなります。

僕らは3点セットを着けていけすの中に入りました。ぎこちない僕らの周りを、イルカは様子を見るようにゆっくりと泳いでいます。僕らは3人ともドライスーツでした。僕自身ドライを着て3点セットだけ着けてスキンダイビングをするのは初めての経験です。
ですが、えいやっとジャックナイフで水中に入って泳ぎ出すと、すいーとタフィが(イルカはそういう名前でした)寄ってきます。優しい目が僕をのぞき込んでいます。
思わず触ろうとして手を伸ばすと、ふっと間合いをあけて触らせてくれません。流石です。

冬の間は観光客も来ないのでたぶん寂しかったのでしょうか。結構機嫌良く遊んでくれました。ゆっくりと泳いでいたかと思うと、狭いいけすの中ものすごいスピードで僕らを縫うように泳いでみたり。

だんだん慣れてきたせいか、体にも触らせてくれるようになりました。
タフィはこの中木にドルフィンスイムのいけすが出来て以来ずっといるんだそうです。それが何年前からかは知りません。でも去年7月には確かに2頭いたはずなのに・・・。そう思って聞いてみると、もう一頭は去年8月に死んでしまったのだとか。

一緒に泳げて嬉しかった反面、なんだか奇妙な罪悪感もあるこの感じ。なんなのでしょうね。
そんな複雑な感情を抱きつつ、僕らはイルカのいけすにさよならをしました。
by idive | 2007-03-31 23:07 | Diving Log
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