フリソデエビ再降臨の雲見! 【2008年12月7日】
ポイント名 雲見
1ダイブ目:牛着岩島裏から水路を抜けて湾内へ 2ダイブ目:牛着岩島裏から大牛一周 3ダイブ目:牛着岩グンカンからロック岩経由湾内 天気 晴れ時々曇り 風向 ほぼ無風 流れ 下り潮 波・うねり 最初のうちだけ少し 気温 10℃ 水温 18℃ 透明度 8m〜12m 透視度 7m〜10m 今日の富士山は山頂の雪景色はもちろん、すそ野までくっきりと見えて、素晴らしい景色でした。今思えばこの風景は、今日の素晴らしいダイビングを暗示していたかのようです。 まず1本目は島裏からエントリーして、クダゴンベをチェックしました。この所しばらく見に行く機会が無く、その安否も不明でしたが、ちゃんと健在でした。 個体数が少なく、美しい模様からどこの海でも常にアイドルの座をほしいままにしているクダゴンベですが、今日の我々にとってはほんの前菜にしか過ぎませんでした。 次にチェックしに行ったのはたて穴のフチベニイロウミウシですが、残念ながら見つかりませんでした。 その代わりというわけでもありませんが、たて穴の中のガンガゼにはガンガゼエビ。体側の太い白線が目印です。この線が細ければガンガゼカクレエビです。 ホムラチュウコシオリエビ。3匹見つけました。(*^^*) 大牛の壁にはニシキフウライウオ。クダゴンベにまさるとも劣らないビッグネームのアイドルですが、エントリーして最初の20分で両方見れてしまう今の牛着岩って、すごいかも。 その後も次々に面白い生き物が見つかります。しばらくはウミウシオンパレード。 まずはサガミリュウグウウミウシ。 後ろ姿ですが、立派な二次鰓がよく撮れています。 ゲストが発見した水路のマダライロウミウシ。今日は湾内でも見つけました。 ミレニアムマツカサウミウシも健在。派手な名前の割に地味目のビジュアルです。 この所、寄生生物のタマゴを背負って健気に頑張っていたイボヤギミノウミウシ。今日は見あたらずでした。 ウツボをクリーニングするクリアクリーナーシュリンプ2匹。暗い洞窟の中、小さく透明でよく動く、実に撮りにくい被写体を見事に捉えました。 2本目も島裏でエントリー。まずハリセンボンをゲット。ヒレに黒点がなければハリセンボンで、あるとネズミフグです。 この他キリンミノの幼魚もいました。 背中に白線のあるスミゾメミノウミウシ。 ナンヨウイボヤギのベニサンゴガニのペアも元気。今日はどアップで。目つきが特徴的です。「アイ〜ン!!」 ウミカラマツには美しいキヌヅツミガイの仲間がペアで。 大牛の洞窟も色々と面白い生き物が見つかる場所です。定番はサクラテンジクダイやアカネテンジクダイですが、他にもいろいろ。たとえばこんな方。 この方、目の周りの放射状の模様など、スベスベマンジュウガニに似ていますが、甲羅の模様が違いますし大きすぎます。いったいどなたなんでしょう? ウミシダにはコマチガニ。大きさは5mmくらい。 100円玉ほどの大きさ。マツカサウオの幼魚。 いつ見ても美しい色彩。ニシキウミウシ。 ユニークなカニもまだまだいます。ベニイシガニ。 先ほどとは、違う模様のキヌヅツミガイの仲間が。 ザラカイメンの上には小さな小さな、体長3mmほどのミノウミウシの仲間。どこにいるかわかります? この小さなウミウシ、たぶんヤマトワグシウミウシかと思いますが、小さすぎて細部がよく確認出来ないので推測の域を出ません。 ハシナガウバウオ。 そしてこちらはタスジウミシダウバウオ。 トゲトサカにはスケロクウミタケハゼやコダマウサギガイが。 ふぅ〜。余りにも次々に生き物が見つかるので時間内にブイへ辿り着けそうもなく、湾内へ入ってからはただ泳ぐだけ泳ぐ、なんて場面もありました。時間が許せば、もっともっと色々な生物が見つかったに違いありません。 3本目はグンカンスタートです。ゲストのうちおひとりは3本目行く気満々。あとのおふたりは少しの躊躇のあと行くことに。若干ためらったゲストのひとりは、カメラも調子が悪く3本目は置いていくことに。しかし、結果的にこれが我々にさらなる素晴らしい発見をもたらしました。 まずはグンカンにて。ここにはたくさんいます。タスジウミシダウバウオ。 きれいなオレンジ色のイボハタゴイソギンチャクの上のアカホシカクレエビやイソギンチャクエビ。そしてお尻ぷりっぷりのイソギンチャクモエビたち。 大小2匹のカミソリウオのペア発見! 大きな方のアップです。 しかし、本当の大発見はこのすぐ後に訪れました。そう、皆さんお待たせいたしました。今日一番の主役はこの方。体長1cmほどの愛らしいフリソデエビ君です! 発見者はカメラを置いて生物探しに専念したことが結果的に大発見に繋がった加藤洋平氏。素晴らしい。 ちゃんと自分の体の大きさに見合ったアカヒトデの上に乗っかっているところがご愛敬です。ヒトデの足は既に1本かじられていますね。 このあと、季節来遊魚のタキゲンロクダイの幼魚や、今日2個体目となるマダライロウミウシを見つけたりしましたが、フリソデエビ君の前にはすっかり影が薄くなってしまいました。 今日の画像提供は加藤氏の他に池田氏と寺内氏。お三方とも素晴らしい画像提供ありがとうございました。 いやーしかし。伊豆で一日のうちにクダゴンベ、ニシキフウライウオ、そしてフリソデエビといずれもレアな生き物をゲット出来てしまうところが他にあるでしょうか?もちろん地形や濃い魚影もあって、です。 雲見恐るべし。今日は掛け値なしにそう感じました。
by idive
| 2008-12-07 22:43
| Diving Log
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