2009年 03月 11日 ( 1 )

午前中だけ西風やんで雲見へ 【2009年3月11日】

ポイント名 雲見
 1ダイブ目:牛着岩島前からスタンダードコース
 2ダイブ目:牛着岩島前から中層をお魚ウォッチングコース
天気 曇り
風向  西より
流れ  下り少々
波・うねり 少々
気温 11℃
水温 14℃
透明度 7m〜8m
透視度 5m〜6m
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残念ながら今日もすかっと晴れて、という具合には行きませんでした。
昨日の午後から吹き始めた西風も未明には落ち着いて、少々のうねりはありましたが問題なくダイビング出来ました。
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今日のゲストは、以前雲見をよく潜っていたというご夫婦。数年ぶりなので地形をじっくりと楽しみたい、とのことでした。了解です。お任せください。(*^^*)

まず島前でエントリーして牛着岩の「水路」へ入ります。水路は通称「大牛」と「小牛」と呼ばれる大小ふたつの岩礁の間のことです。水路は両側が切り立った壁になっていてこれだけでも地形派にはたまらない景観。浅いので見上げる水面もキレイだったりします。

その水路から「クレバス」へ。クレバスは水路の終りあたりにある岩と岩のすき間ですね。水平方向に細長く口を開けています。ここは牛着岩の海底迷宮の入口でもあります。いかにも凄い地形が待っていそうでワクワクしますね。

細いクレバスを抜けて下へと降りていくと、意外に広い空間があります。実は水路の下には「水路下の洞窟」と呼ばれる大きな洞窟が口を開けているのですが、今は見るだけ。あとのお楽しみにとって置いて先へ進みます。

すると現れるのが「Hの穴」です。この洞窟は軽自動車ならぎりぎり通り抜けられそうな感じのトンネルで、この穴の左側に平行してもう一本トンネルがあります。そしてこの2本のトンネルの間は、天井は低いもののダイバーが通り抜け出来る穴で繋がっており、これを上から見るとまるでアルファベットの「H」のようだ、というので付いた名前です。

Hの右側の穴に入ると中はツマグロハタンポやクロホシイシモチ、ネンブツダイの群れがぎっしりと詰まっています。穴を出たところは突き当たりにすぐ壁があって左へ曲がるような順路となっていて、神様が作った自然の回廊はさらにまた右へと曲がっています。それが自動車教習所にあるクランクのようだ、ということでこの場所は「クランク」と呼ばれています。

クランクを出ると、そこは牛着岩の沖側に抜けたことになります。抜けた目の前にある岩は通称「人型の岩」。横長の岩の左側にななめにかぶさるようにもう一つの岩が寄りかかっていて、見ようによっては漢字の「人」に見えなくもない、という苦しい理由からこの名前が付きました。実はこの岩、以前は「便器岩」という美しくない名前が付いていて、それじゃあんまりだろ、ということであとから無理に付けた名前なので、インパクトに欠けます。ちなみに便器岩の便器は和式の方です。ほら、形が思い浮かぶでしょ。f ^ ^ *)

この岩をかわしてさらに沖側に泳ぐと広いごろたが広がり、その左側には沖へと伸びる大きな岩があります。この岩に沿って少し泳ぐと、この岩とこれに寄り添うもう一つ別の岩の間に通称「-24mのアーチ」という正三角形のトンネルが見えてきます。

このアーチ(というよりトンネル)はその名の通り水深22〜24m付近にあって、スタンダードコースのちょうど折り返し地点となっています。水深もこのコース中で一番深いですね。

今日はこの穴の周辺にいたテングダイのペアや、でっかいクチグロ2匹、マツカサウオなんかをじっくりと観察しました。

さて、24アーチを西側へ抜けると、目の前にそびえている岩は「マンボウ待ちの根」です。もう10年以上も前ですが、牛着岩で頻繁にマンボウが目撃された年に、この岩の上につかまってマンボウを待つ、というスタイルを確立したガイドさんがいたことから名前が付きました。

このマンボウ待ちの根は右を回っても左を回ってもいいし、根のトップにはイソギンチャクが群生していてクマノミやミツボシクロスズメダイが必ずいるので、ちょいと寄り道して遊ぶにもいいところです。

お次はいよいよ「たて穴」です。この穴はふたつのトンネルがV字型に奥で繋がっていて、そのV字の付け根に真上に抜けるいわゆるたて穴がくっついています。つまり計3つの穴が繋がってひとつの洞窟を形成しているわけで穴の出入り口も大きな物だけで3つあります。もちろんどこから入ってどこへ出てもいい訳で、その日のコース取りや潮加減、ゲストのスキルやリクエストなどを考えながら色々とバリエーションを考えて潜れる場所です。

今日は向かって左側の、大きい方の入口から入って突き当たりで上には抜けずにもう一つの狭い方のトンネルを折り返して外へ出ました。地形が好きな人ならここだけでも充分満足出来る場所ですが、雲見では幾つもある洞窟のひとつに過ぎません。(*^^*)

たて穴を出たら大きな岩に沿ってしばらく泳ぐと、牛着岩の大牛の壁に当たります。この壁を右手に見ながら左に曲がって水路方面へ。ひとつ小さなアーチを潜るとそこは岩に囲まれた小さな空間で、僕はここを「小空間」と呼んでいます。この小空間は「Hの穴」の左側のトンネルや「L字の細い穴」、「秘密の抜け穴」など大小様々な洞窟にアクセスが可能です。

この小空間からHの穴の前にあるアーチを潜り少し戻ると、いよいよ最初に落ちてきた「クレバス」の下を通って「水路下の洞窟」へと入ることが出来ます。この洞窟は間口も幅も広く、クレバスから差し込む光は神秘的で、牛着岩の海底迷宮探険を締めくくるにふさわしい場所です。しかも奥へ行くに従って暗く、天井も低くなってくるので、初めて牛着岩に潜るダイバーなら、もうエアもあんまり残ってないのに大丈夫だろうか、と不安になるところです。

でも、もちろん大丈夫なんです。この水路下の洞窟の突き当たりの天井には「三角穴」と呼ばれる穴が、ちょうど人ひとり抜けられるくらいの大きさで空いていて、水路へと抜けることが出来るのです。いやーよく出来ています。もしこの三角穴がなかったら、それだけで牛着岩の海底迷宮の魅力が半減する、と言ってもいいくらいです。こんな素敵な場所を作ってくれて、神様ありがとう。

一回のダイビングでこれだけの洞窟を次々に通り抜けられる場所が、伊豆はもちろん日本中、いや世界的に見てもそうは無いんじゃないでしょうか。しかも比較的浅くてエアやデコに神経を使う必要もありません。波止場からも近くて、船には2、3分しか乗らなくていいし。

う〜ん、改めて思います。雲見サイコー!(^^*)♪

2本目はあまり洞窟には入らず、中層を泳ぎました。
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地図だけ見ていると、なんだ一本目と大して変わらないじゃん、と思う方もいるかも知れません。しかしです。雲見・牛着岩のダイビングは2D(平面)ではなく3D(立体)で考えないとダメなんです。仮にまったく同じコースでも、深度を変えて潜るだけでまったく違う場所に見える。これまた牛着岩の魅力なんですね。

いやー生き物をほとんど見なくても(実際はたくさん見ていますが)、地形だけで充分満足出来るダイビングが出来ました。今日のダイビングも幸せな気分と共に無事終了です。

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by idive | 2009-03-11 18:51 | Diving Log